中古の家を購入したが、トイレが和式なので洋式に替えたい!
ずっと我慢して和式トイレを使用してきたけど、いい加減そろそろ限界…
築年数が古い実家に、帰る事になったので…

基本的にはDIYは困難

どんなにDIYが得意な方だとしても、ネジで固定してあるだけの洋式の便器とは異なり、和式便器は床に埋め込むような形で固定されています。
そのため、和式便器を取り外す際には床を壊しながら作業を行っていく必要があり、さらに段差がある場合は段差も取り壊し、床を平らにする作業を行います。
段差がないケースでも、和式便器を取り外した後の穴を埋めなければならず、これは大工さんの仕事になるため、一般の方が和式便器から洋式便器へのリフォームを行うのは非現実的です。
和式から洋式へのリフォーム手順
一般的なリフォームの手順
①止水栓を閉め、水を抜いてからタンクを取り外す
②便器の周りを壊して、便器を取り除く
③段差を壊し、床面を平らにする
④床材、壁材を付けて、綺麗な床に排水口の穴が開いている状態にする
⑤洋式トイレを取り付ける
1:止水栓を閉め、水を抜いてからタンクを取り外す
まずは、水が出てこないようにトイレの止水栓を閉め、トイレのタンク部分を取り外します。
2:便器の周りを壊して、便器を取り除く
振動ドリルを使用し、和式便器が埋め込まれている床の部分を取り壊してから、便器を取り外します。
3:段差を壊し、床面を平らにする
便器が取り付けてあった段差も、振動ドリルで壊していきます。
そして、段差の破壊が完了したらタイルやコンクリートのゴミ(ガラ)を撤去します。
4:床材、壁材を付けて、綺麗な床に排水口の穴が開いている状態にする
床材の土台を作り、必要に応じて排水管と給水管の移設と設置も行い、排水口の穴が開いた状態にしておきます。
また、段差を撤去した部分は壁材が無い状態ですので、そちらも新たに壁材を取り付けます。
5:洋式トイレを取り付ける
床、壁、排水口が綺麗になったところで、洋式便器を取り付けて作業は完了です。
メモ
上記の作業以外にも、温水洗浄便座を設置する場合にはコンセント設置のための電気工事も必要になります。
段差を撤去する工程と床材壁材を新しくする工程は、大工工事、内装工事になるため、水道業者ではなく大工が施工を行います。
水道業者と大工が連携して作業を行い、和式便器から洋式便器へのリフォーム作業は最短で2日。
長くて、5日ほどで完了する事がほとんどです。


そのため、自宅近くのコンビニなどで事情を話してトイレをお借りするか、ポータブルトイレや簡易トレを準備しておく必要があります。
別途費用がかかりますが、仮設トイレを設置してもらえる場合もあります。
和式から洋式へのリフォーム費用の目安

和式トイレの取り外し | 2〜3万円前後 |
段差の破壊、壁材・床材の施工 | 10万円前後 |
洋式トイレの取り付け | 4〜5万円前後 |
トイレ本体の代金 | 10万円前後(最もメジャーなモデル、温水洗浄付きの場合) |
総額 | 20万円〜50万円 |
上記はあくまで平均的な価格で、トイレ本体のグレードや、トイレ内の段差の有無、汲み取り式から水洗にするかなどで、工期や費用が異なります。
低コストで洋式っぽくするなら、取り付け便座
ここまでご紹介してきたように、和式便器から洋式便器へのリフォームは、大掛かりな工事になりますし費用も決して安くはありませんよね。
洋式便器へのリフォームを検討しているけど、予算がどうしても厳しいという方には、簡易的に和式便器を洋式便器にする事ができる製品があります。
Amazonより引用
こちらの製品は、段差ありの和式便器の上に乗せるだけで洋式便器っぽくする事ができる、取り付け便器です。
価格は3,000円台から購入可能なので、とにかくお金も時間もかけずに洋式便器にしたいと思っている方にピッタリだと思います。
Amazonより引用
段差のない和式便器には、据え置きタイプの取り付け便器もあります。
こちらも4,000円台からと、リーズナブルな価格となっています。
上記の物はプラスチック製ですが、汚水を流す際に便器内のボウル部分まで洗浄してくれる、陶器製の取り付け便器も2万円台から販売されています。
その場合、きちんと設置するためには業者に取り付けてもらう必要があり、施工費用は本体価格とは別で平均1〜2万円程度となります。

和式便器から洋式便器にリフォームを行う際に、各地方自治体によっては補助金や助成金を受け取るが可能です。
また、ご家族に介護認定を受けた方がいらっしゃる場合は、介護レベルに関係なく介護保険が適用対象となり、自己負担が1割程度で済む場合もありますので、リフォームを始める前に各地方自治体に問い合わせる事をオススメいたします。
まとめ
和式便器から洋式便器へのリフォームは、費用も時間もそれなりにかかります。
しかし、毎日使用する場所ですので助成金や補助金の制度を上手く活用してリフォームしておくと、体への負担や使用する水の量を減らす事ができます。
