
なんて経験はありませんか?

自分には関係ないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、職場のトイレや、賃貸物件を保有している大家さんなどにも関係ある話ですので、目を通してみてください。
トイレの『封水』とは?
封水ってなに?
便器の中に常時溜まっている水の事です。
便器内に水を溜めておく事で、下水の臭いがこみ上げてくるのを防いでくれています。
封水は、キッチンや浴室、洗面台などの排水口にもあり、排水トラップの中に水(封水)が溜まる仕組みになっていて、臭いだけでなく、有害なガスや害虫などの侵入も防ぐ役割があります。
旅行で長期間自宅を空けた時など、水を流さずに放っておくと、封水の水がだんだんと蒸発して下水の嫌な臭いが室内へと上がってきてしまいます。
特に夏の暑い時期は、数日で封水が蒸発してしまうケースもありますので、夏場は3〜4日、冬で1週間ほど自宅を留守にする場合は、対策をしておくのがオススメです。
封水が無くなる『封水切れ』の原因
封水切れが発生する原因
- 蒸発
- 排水管の汚れ
- 誘引現象
- 補助排水管の不備
封水切れの原因はいくつか考えられますが、数日〜数週間自宅を空けた時に封水切れになってしまうのは大抵①の蒸発が原因で、この記事では蒸発による封水切れを防ぐためのポイントを、次の章から詳しくご紹介していきます。
在宅していて日常生活を送っている中で、気づいたら封水切れが発生していたという場合には②〜④が原因の可能性があります。
封水切れの原因①蒸発
水は、流れがない状態で放っておくと蒸発してしまいます。
特に夏場は蒸発するスピードも早いため、注意が必要です。
※この項目は次の章で詳しく解説していきます。
封水切れの原因②排水管の汚染
排水管に汚れが蓄積していると水の流れが悪くなって、真空部分が生まれて封水が吸い込まれてしまうという事もあります。
排水管の汚れが原因の場合は、掃除をすれば解消する可能性がありますので、封水切れが頻発し、原因に特に思い当たる節がないのであれば、とりあえず排水管の掃除をしてみる価値はあるかと思います。
封水切れの原因③誘引現象
誘引現象は、2階建て以上の建物で他の階で大量排水された時や、台風などによる気圧の変化で排水管内の水が移動することで発生します。
通気管付きの排水管を設置する事で解消することが多いですが、排水管の設置作業はDIYで行う事は大変難しいので、『特に思い当たる原因がないのに、封水切れが頻発する』という状況になっている場合は、封水切れの原因の診断も含めプロに一度見てもらう事をオススメします。
封水切れの原因④補助排水管の不備
補助排水管は、トイレタンク内にある封水の水位などを調整する役割のある部品の事で、タンクの掃除を行ったり、タンクにぶつかってしまった、などの後に封水切れが起こるようになってしまった場合は、補助排水管に問題が発生してる可能性が疑われます。
封水の蒸発対策

封水の蒸発対策①水を足す
トイレを使用し普通に流した後に、コップ1杯程度の水を便器内に足す事で、蒸発してしまう時間を少し遅らせる事ができます。
ただし、この方法はご使用のトイレの種類によっては、一定の水位に調整されてしまう事もあり、そのような場合はあまり効果がありません。
封水の蒸発対策②便器にラップを貼る
手軽で、それなりの効果を得られるのが便器内にラップを貼るという方法です。
便座を上げて便器に直接ラップを貼るだけで、封水が蒸発してしまうのを防げるので、ちょっとした旅行程度であればこの方法で十分です。
注意する点は、帰宅してからトイレを使用する時にラップを剥がすのを忘れないようにする。という事くらいです。
封水の蒸発対策③薬品
トイレにラップを貼った事を忘れるのが不安な方や、1週間以上自宅を空ける時は、封水の蒸発を防ぐ薬品の使用がオススメです。
封水に少量足すだけで蒸発を防ぐ事ができ、トイレだけではなく、キッチン、浴室、洗面台など、全ての封水の蒸発を防ぐ事ができるため、大変便利です。

まとめ
自宅を暫く空ける事になってしまった時は、封水が蒸発しないように気をつけておく事で、帰宅した時の嫌な臭いの発生を防ぐ事ができます。
