
そんな時の心強い味方といえば、ラバーカップですよね。
すっぽんと言ったほうが、馴染みがあるかもしれませんね。
すっぽんは、家庭で起こるトイレなどのつまりの8割を解消してくれますが、ただ闇雲に使用すれば良いというわけではありません。
きちんと正しい使い方をしないと、すっぽんのパワーは発揮されず効果が激減してしまいます。
逆に使い方を間違えると、つまりを悪化させてしまうというケースもありますので、この記事ではすっぽんの正しい使用方法をご紹介していきたいと思います。
つまりの原因によって、すっぽん(ラバーカップ)で解消できるか確認を!
すっぽんの吸引力は非常に強力ですが、すっぽん使用に向いているつまりと、向いていないつまりがあります。

すっぽん(ラバーカップ)で解消できる詰まりの原因
- トイレットペーパーを大量に流した
- 大量の排泄物、固い排泄物
- 吐瀉物
- カレーやシチュー、ラーメンなど柔らかい食品の食べ残し
- トイレに流せるタイプの、猫砂やお掃除シート
- ティッシュやキッチンペーパーなど、水に溶けづらい紙類(大量だと✗)
すっぽん(ラバーカップ)では解消できない詰まりの原因
- おむつ・生理用品
- トイレットペーパーの芯
- タオル
- おもちゃ、ぬいぐるみ、スマートフォン、電池などの固形物
これらが原因のつまりの場合は、すっぽんを使用するよりも物理的に取り除くしか、つまりを解消する方法はありませんので、長いゴム手袋を装着するなどして手で取り除く必要があります。
トイレに合ったすっぽん(ラバーカップ)を使おう

すっぽんも様々な商品が販売されていますが、【つまりを解消する】という事だけに焦点を当てると、どの商品も大差はありませんので、強度やデザイン、価格などでお好みの物を選べば良いかと思います。
ちなみに、すっぽんよりもさらに強力な吸引力がある、真空式パイプクリーナーという物もあります。
すっぽん(ラバーカップ)の正しい使い方
すっぽんを使用する時の手順
- 必要に応じて周りを養生する
- トイレの止水栓を閉める
- すっぽんのラバー部分が浸る程度まで、水量を調節する
- すっぽんを便器にしっかりと密着させ、ゆっくりと押し込む ※基本は垂直ですが、密着感が悪い場合は斜めにしてみてください。
- グッと素早く引き戻します ※ポイント※
- 大きな固形物が出てきた場合は、トング使用やゴム手袋使用で取り除く
- 水が流れていくか確認する ※必要に応じて止水栓を開く
- 最後に止水栓を開いて完了!
1:必要に応じて周りを養生する
すっぽんを使用すると、便器の中の水が飛び散る可能性がありますので、必要に応じて大きなビニール袋の真ん中に穴を開け、穴にすっぽんの柄の部分を通してから便器全体にビニール袋をかぶせるなどの養生を行ってください。
状況によっては汚水が飛び散る事もありますので、床面には新聞紙を敷き詰めるのも有効です。
2:トイレの止水栓を閉める
トイレがつまって流れない状況の時に、誤ってトイレのレバーを回してしまわないように、トイレのタンクと繋がっている給水管にある止水栓を閉めておいてください。
3:すっぽんのラバー部分が浸る程度まで、水量を調節する
すっぽんは、先端のラバー部分が水に浸っている状態にして使用する事で密着感がアップしますので、すっぽんのラバー部分全体が水に浸るまで便器内の水量を調節してください。
水が足りない場合はバケツなどで便器内に水を注ぎ、逆に水が便器から溢れそうなほど溜まってしまっている場合は、水の飛び散りを最小限に抑えるためにも、灯油ポンプを使用するなどして水を減らしておいてください。
4:すっぽんを便器にしっかりと密着させ、ゆっくりと押し込む
便器の排水口に対して垂直にすっぽんを当て、ゆっくりと押し込んでいきます。
ここで勢いよく押し込んでしまうと、つまっている物がさらに奥に行って、つまりが悪化してしまったり、排水管を傷めてしまう危険性があります。
必ず、ゆっくりと空気を抜きながら押し込むようにしてください。

5:グッと素早く引き戻す
ここがすっぽんを使用する際のポイントですが、しっかりと密着させたすっぽんを勢いをつけてグッと素早く引っ張ります。

つまりが解消された感覚が出たり、ゴボゴボと音がして水の流れを感じるまで、すっぽんをゆっくり押し込んで、素早く引き戻すという作業を繰り返し行ってください。
6:固形物が出てきた場合は取り除く
すっぽんを使用して、つまっていた固形物が便器側に出てきた場合は、再度流したりせずにビニール袋や、ゴム手袋、トング類を使用するなどして取り除いてください。
7:排水できるか確認
トイレにつまっていた物を取り除けたら、まずはバケツなどで便器に水を注ぎ、水位が上がらずきちんと排水されていくか確認してください。
排水されている事が確認できたら、さらにきちんと水が流れるかレバーを回してみてください。
※タンク内に水が溜まっていなくて水が流れない場合は、ここで止水栓を開いてください。
8:止水栓を開く
最後に止水栓を開いて、完了です。
それでもダメだったら…
例えばつまってしまったのが、ティッシュやキッチンペーパーなどの紙類で、水を吸って柔らかくなる物だった場合は、1〜2時間放置しておくと紙がふやけて改善する事もあります。
水でふやけるような物ではなく、おもちゃなどの固形物が原因の場合、放置しておいて改善する可能性は極めて低いので、その際は諦めてプロを呼ぶ事をオススメいたします。
すっぽん(ラバーカップ)使用後のお手入れ
すっぽんは頻繁に使用するような物では無いので、お手入れの仕方が分からないという方もいらっしゃるかもしれませんが、使用した後は綺麗に水洗いして天日干しでしっかりと乾かしておいてください。
洗剤を使用したり、殺菌をしたいからといって漂白剤を使用したりすると、ラバーの部分を傷めてしまうので、あまりオススメはしません。

まとめ
すっぽんは、つまりを押し込むのではなく、引っ張り出す!というイメージで使用してください。
