「排水管から水が漏れてる!」
「シンクが割れちゃった…」


この記事では、軽度の水漏れをパテ、テープ、接着剤を使用しDIYで修理する方法をご紹介!
自宅にあるアロンアルファなどの接着剤でも補修可能なのかも解説していきます。
水漏れはDIYで修理できるの?
そもそも、水漏れって自分で修理できるものなのか?
DIYで修理をしても問題は無いのか?
という点が気になる方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、水漏れしている原因、水漏れ箇所によっては、軽度の水漏れを自分で修理する事は可能です。
トイレタンクからの水漏れや蛇口からの水漏れは、専門的な知識が必要なケースもあり、一般の方がDIYで修理を行うのは難しいケースも。
しかし、排水管、給水管、シンクなどで軽度の水漏れが発生した場合は、DIYで修理可能なケースも多く、水漏れ専用の修理用補修テープ、パテ、接着剤なども販売されています。

パテとは?どんな種類がある?
パテとは粘土のような物で、穴、ヒビ、など欠損した箇所を埋めて修復するために充填剤(じゅうてんざい)として使用されたり、接着剤として使用されたりする物。
非硬化タイプと硬化タイプがあり、水回りに使用する事が多い硬化タイプのパテは、完全に硬化した後であれば削ったり穴を開けたりといった加工ができる特徴があります。
水回りの補修に適しているパテは大きく別けると下記の2種類↓
金属用パテ
2種類のパテを混ぜて使用するタイプ。耐水性があり乾くと金属のように硬くなり、高耐久性。
価格は少し高めで、金属製排水管などの補修に適しています。
硬度が高いため、プラスティック等に使用すると割れる恐れも。
価格は700〜2,000円前後。
防水粘土パテ
練りやすく手にくっつきにくいので、扱いやすいのが特徴。
金属・プラスチック・タイル・陶磁器など、使用可能な素材が幅広いので、自宅に1つ置いておくと様々な箇所の補修に使用できます。
防水粘土パテは金属パテと比較すると硬度が高くないため、金属にはやや不向き。
価格は500〜1,000円前後。

パテの使用に適しているケース
パテでの修理に適している水漏れは、下記のようなケース↓
- 蛇口の根元から、少量の水が漏れている
- 排水管に水が伝っている
- シンクにヒビが生じた
- 浴槽にヒビが入ってしまった
- 水道管に小さな穴が開いてしまった

パテの使用方法
ここでは、パテを使用しての一般的な補修方法をご紹介していきます。
準備
水が漏れ続けている箇所を修理する場合は、まずは水漏れしている箇所を特定しましょう。
そして、止水栓を閉め水が出ない状態にしておきます。
パテを使用する箇所に汚れが付着している場合は、汚れを拭き取り、水分はしっかりと乾かした状態にしておいてください。
汚れや水分だけではなく、油分が残っていてもパテの付きが悪くなるため、洗剤やエタノールを使用し、綺麗な状態にしておくのが理想的です。
パテを練る
商品によって異なりますが、基本的にパテは練り込んでおく必要があります。
適量のパテを取ったら、色ムラがなくなるまでしっかりと練り込んでおきましょう。
長時間練ってしまうと接着しづらくなってしまいますので、2〜3分程度練るようにしてください。
注意ポイント
破損箇所にパテを塗布する
水漏れが発生している箇所や、ヒビが生じている箇所にパテを塗布していきます。
この時、空気が入ったり隙間ができないよう、破損箇所にグッとパテを押し込んで隙間を埋めるイメージで塗布してください。
水道管内などの水圧はとても強いので、ここでしっかりと破損している箇所を埋めておく事が大切になります。
また、破損箇所に塗布したパテは20分程度で固まり始めるので、この作業はなるべく手早く行うようにしてください。
乾燥させる
乾燥時間も商品によって異なりますが、おおよそ1時間程度で完全に固まる物が多いので、完全に固まるまでは止水栓も閉じた状態にしておくのが理想的です。

パテを使用する際の注意点
パテを使用する際は、以下の点に気を付けて使用するようにしてください。
気温や湿度に注意する
パテは寒さや湿気に弱いという性質をもっています。
そのため、湿度が高くなる雨の日や冷え込みが厳しい日に補修作業を行っても、上手く補修できないケースも。
特に金属パテは気温や湿度の影響を受けやすいため、緊急性を要する補修でない場合は、湿度が低く温かい日を選んで補修作業を行うのが理想的です。
作業時間は短時間で済ませる
パテは破損箇所に塗布すると、乾燥とともにどんどん硬化していきます。
手早く補修作業を行わないと乾きなどにムラができるため、補修に失敗してしまう事も。
湿度が低い日に作業を行う事が望ましいですが、湿度が低いとその分固まるのも早くなりますので、極力手早く短時間で作業を終わらせるようにしてください。

水漏れ補修テープとは?どんな種類がある?
水漏れ専用の補修テープは防水性のテープで、主に配管の水漏れ箇所に巻きつけて使用する物です。
水漏れの補修に使用できるテープは、下記の3種類↓
自己融着テープ
画像引用元:Amazon
自己融着テープは粘着性の糊を使用していないゴム製のテープで、名前の通りテープ同士が自己融着してくっつくのが特徴。
糊を使用していないため水の滲みや漏れに強く、ある程度激しめの水漏れにも対応できるほどの防水性があります。
真っ直ぐな配管の補修などに適しています。
価格は、400〜2,000円前後。
防水補修テープ
画像引用元:Amazon
防水補修テープは、テープの表面部分が防水仕様になっているのが特徴。
強力な粘着力があり伸びが良いため、曲線部分にも簡単に巻きつける事が可能。
配管の曲線部分にあるヒビ割れの補修などに適しています。
価格は、500〜2,000円前後。
水道用ラップテープ600〜2,000円
画像引用元:Amazon
水道用ラップテープはシリコンゴム製で、手がベタつきにくく剥がした跡が残りにくいのが特徴。
伸びが良く凹凸のある場所でも簡単に巻きつける事が可能。
主に排水管の水漏れに適していますが、激しい水漏れには不向きです。
価格は、600〜2,000円前後。

水漏れ補修テープの使用方法
水漏れ補修テープは、主に排水管や給水管などの配管部分の水漏れに適しています。
補修テープの使用方法は以下の通りです。
準備
水が漏れ続けている状態でテープを巻きつけても上手くくっつかないため、パテ使用時と同様まずは止水栓を閉めます。
止水栓の場所が不明な場合は、水道の元栓を閉めるようにしてください。
水道の元栓は、基本的に水道メーター近くに設置されています。
水を止める事ができたら、テープを巻きつける部分の汚れや水分を除去。
汚れや水分が残ったままだとテープをしっかりと貼り付ける事ができませんので、丁寧に拭いて綺麗な状態にしておいてください。
水漏れ箇所にテープを巻き付ける
配管を綺麗にしたら、水漏れ補修テープを20〜30センチにカット。
こちらの動画のように強めにテープを引っ張りながら、水漏れ箇所に集中的にしっかりと巻きつけていきます。
配管の継手など段差のある配管に巻きつける場合は、細い所から太い所に向かって巻きつけてください。
巻き終わったら、巻きつけたテープをギュッと触って圧着。
水漏れ補修テープだけでは不安…という場合は、さらに上から保護テープを巻きつけておくと安心です。

水漏れ補修テープを使用する際の注意点
水漏れ補修テープを使用する際は、以下の点に気を付けて使用するようにしてください。
水漏れの状態を把握する
ジワジワと滲んでくるような水漏れ、ポタポタと水滴が落ちる水漏れに水漏れ補修テープは有効です。
テープの種類によっても異なりますが、漏れている水の勢いが強かったり、水漏れの量が日に日に増していくようであれば、水漏れ補修テープでは対応しきれないケースもあります。
巻き付け方にコツが必要
水漏れ補修テープは、空気が入らないようキツく巻き付け密着させる事で効果を発揮。
空気が入ったり隙間ができると、その部分から水が漏れてくる可能性大。
丁寧にしっかりと密着させながら貼るようにしてください。
応急処置と考えておく
水漏れ補修テープでの補修は根本的な解決法では無いため、あくまでも一時的な応急処置となります。
破損箇所が大きかったり漏れている水の量が多い場合は、早めに水道業者に修理依頼をするようにしてくださいね。

洗面台の割れには隙間用接着剤も可
洗面台に重い物や硬い物を落としたりすると、ヒビが入ったり、割れてしまうケースがあります。
洗面台にヒビが入ったり割れが生じた場合は、パテやテープではなく隙間用接着剤で補修する事も可能。
水回りに使用可能で浸透性のある接着剤を使用した方が、しっかりと補修できます。
洗面ボウルは、
- 陶器製
- ホーロー製
- 樹脂製
- ステンレス製
- 人工(人造)大理石製
など、ご家庭によって使われている素材が異なるので、接着剤を購入する際は修理したいシンクの素材に適した物を選ぶようにしてください。
陶器製の洗面ボウルに、大きなヒビや割れが生じてしまった場合は補修が難しいため、洗面ボウルを交換する必要があります。

アロンアルファ(瞬間接着剤)でも直せる?
水回りで生じた小さなヒビや割れなど、自宅にあるアロンアルファなどの瞬間接着剤で直せないかな?
と思う方も少なくないと思います。
画像引用元:アロンアルファHP
- 洗面台の小さなヒビ
- シャワーヘッドのヒビ割れ
- 蛇口先端の破損
程度であれば、アロンアルファで補修できるケースも。
洗面ボウルで発生する小さなヒビは、その隙間にアロンアルファを流し込んでおく事で補修可能。
アロンアルファを流し込んだ事による凹凸が気になるようであれば、耐水性の目の細かいサンドペーパーで磨くと平らに仕上げられます。
注意ポイント
ヒビ割れが大きいようであれば、アロンアルファではなくエポキシ系の接着剤を使用しましょう。
また、ヒビ割れが大きい場合は一時的に補修できたとしても、経年とともに亀裂がどんどん広がっていく恐れも。

まとめ
小規模な水漏れや、ヒビ、割れなどであれば、パテ、テープ、接着剤で補修する事は十分可能です。
しかし、ヒビや割れなどは水圧がかかる事もあり、放置しておくと広がっていく可能性大。
破損箇所には水が入りやすくカビや腐食に繋がる恐れもあるため、早めに対処しておくのがオススメです。
水漏れの原因が内部パーツにある場合、補修材料を使用しても期待するような効果を得られない事も。
