蛇口や水道管の接続部分からの水漏れは、パッキンの劣化が原因で発生していることが多いのですが、実はパッキンの交換はDIYでも簡単に行う事ができます。

そもそもパッキンってどれ?
”パッキン”はリング状のゴム部品の事で、基本的に水道蛇口の接続部分などに取り付けられていて、接続部分の隙間を埋め水が漏れてくるのを防ぐ役割をしています。
パッキンはゴム製なので、劣化が進むとゴムの柔軟性がなくなり固くなってきて、隙間が生じたり、ヒビが入ったり、欠けたり、割れたりしてしまい、微かな隙間からでも水が漏れてくるようになってしまうため、新しいパッキンに交換する必要があります。

パッキンはどこに売ってる?
パッキンを購入するためには、まずはパッキンの形状を把握する必要があり、交換したいパッキンの内径・外径・厚みをチェックすればOKです。
蛇口の型番から、蛇口メーカーのサイトなどでパッキンのサイズを特定できる場合もあります。
パッキンは劣化する部品のため、簡単に交換が行えるようになっているので、ホームセンターなどでも購入可能で比較的手に入れやすいパーツになります。
また、大きさによって異なりますが、基本的にパッキンは汎用品で代用できる事がほとんどですので、内径、外径、厚みが分かれば、Amazonなどのネットショップでも100円〜程度から購入できます。

パッキンの大きさを間違ってしまうと水漏れの原因にもなってしまいますので、必ず大きさの合っているパッキンを使用するようにしてください。
パッキンの交換方法
ここでは、シングルレバー水栓のパッキン交換を例にして、交換手順をご紹介していきます。
シングルレバー水栓は根元付近から水漏れが発生している場合、パッキンの劣化が原因になっている可能性があります。
パッキン交換時にあると便利な工具
- ドライバー
- モンキーレンチ
- ピンセット
どの工具も、ホームセンターなどで販売しています。
パッキン交換の手順
- 止水栓を閉める
- 排水口の蓋を閉めておく
- シングルレバーのハンドルが固定してあるネジを外す
- レバー部分を引き抜く
- 各部品を取り外す
- パッキン交換
- 各部品を取り付ける
- 止水栓を開き水漏れの有無を確認し完了
1:止水栓を閉める
作業中に水が出てくるのを防ぐため、キッチンシンク下などにある止水栓を閉めておきます。
キッチンの止水栓がどこか分からない場合は、水道メーターボックス内にある水道の元栓を閉めておけばOKです。
※水道の元栓を閉めている間は、家全体の水を使用する事ができません。
2:排水口の蓋を閉めておく
ネジなどの部品を誤って落としてしまったりした場合に、排水口に落ちてしまうのを防ぐため、排水口の蓋を閉めておいてください。
蓋が無い場合は、新聞紙を広げるなどして排水口を覆っておくのもオススメです。
3:シングルレバーのハンドルが固定してあるネジを外す
蛇口のレバー付近にあるネジを緩めて、外します。
ネジには化粧キャップが取り付けてある場合がありますので、その場合は爪楊枝やドライバーを使うなどして、カバーを外してネジを緩めてください。

4:レバー部分を引き抜く
レバーを固定していたネジを外すと、上に持ち上げるだけで簡単にレバーを取り外す事ができます。
5:各部品を取り外す
モンキーレンチなどを使用し、カートリッジ押さえや、カートリッジ本体、蛇口胴体部分を取り外します。
6:パッキン交換
ピンセットや爪楊枝などを使用し古いパッキンを取り除き、ゴミやカルキなどが付着している場合は綺麗にしてから、取り付ける向きを確認のうえ新しいパッキンを取り付けます。
古くなったゴムパッキンは炭化している事があり、素手で触れると手が黒くなってしまう事があるので、気になる場合はゴム手袋を装着して行ってください。

7:各部品を取り付ける
外した時と逆の順番で、蛇口胴体(スパウト)、カートリッジ本体、カートリッジ押さえ、ハンドルを取り付けていきます。
8:止水栓を開き水漏れの有無を確認
閉めておいた止水栓を開き、水を出してみて水漏れしていないか確認し、パッキンの交換作業は完了です。
こちらの動画↓では、シングルレバー水栓のパッキン交換の手順が紹介されています。
まとめ
基本的に水道蛇口のパッキンは、DIYで簡単に交換する事ができます。
しかし、蛇口によっては専用の工具が必要な場合があったり、使用年数の長い蛇口だと各部品が固着していて、取り外す事が困難なケースがあります。
