
いつでも透明で綺麗な水が出てくると思っている水道から、色のついた水が出てきたら驚いてしまいますよね。
この記事では、水道蛇口から色のついた水が出てきてしまう原因と、もし色のついた水が出てきてしまった時はどう対処すれば良いのか?についてまとめてみました。
赤い水の正体は『サビ』や『土』

水道管などに発生したサビが、赤水の主な原因です。
稀に、近隣で水道工事が行われた際などにも、色のついた水道水が出てくるケースがあり、水道工事が原因の場合、赤色や茶色ではなく黒っぽい水が吐水される事もあります。
赤い水が出てくる原因

給水管の老化
鉄製の水道管が使われている場合、水道管が老朽化した事でサビや腐食が発生し、水道水に溶け出してくることにより、水道水が赤くなります。
この場合、主に発生するのは赤錆で、赤錆はもろい上に水に溶けやすい性質を持っているので、一度サビが発生するとどんどん進行していくのが特徴です。
(マンション等の場合)貯水槽の汚れ、老化
マンションなどの集合住宅の場合、水を貯めておく【貯水槽】が老朽化したり汚れている事により赤水が発生する事があります。
貯水槽は定期的な清掃が義務付けられていますが、清掃が不十分だったりメンテナンスがきちんと行われていないと、貯水槽内部に細菌や汚れが発生したり、サビが蓄積され赤水が出る事へと繋がってしまいます。
また、きちんとメンテナンスを行っていても、長年使用された貯水槽は老朽化によりサビが発生し、一度サビが発生すると水道水に含まれている塩素の影響で、急速にサビの発生が進行していきます。
道路工事、水道管工事
自宅の近隣で、水道管の工事や道路工事が行われている時に、水道水の中に土や砂が混入する事があり、色のついた水が吐水されるケースがあります。
工事の影響によって赤水が出ている場合は、一時的な現象で暫く水を出していれば解消される事がほとんどです。
色のついた水が出てきた時の対応


まずは数分~数十分間、水を出しっぱなしにする
赤水の症状が軽度であれば、暫く水を出し続けていると徐々に透明になっていきます。
特に赤水の原因が工事による土などの混入が原因の場合、ほとんどがこの方法で解消します。
吐水される水が透明になった後は、念のため味や臭いに異常がないか確認してから飲用するようにしてください。
また、暫く水を出し続けても水が透明にならない場合は、戸建てか集合住宅かなど、建物の種類によって対応が変わります。
マンション等なら、管理会社に連絡
マンションなどの集合住宅にお住まいで赤水が発生した場合は、他の部屋でも同様の現象が発生しているかなども踏まえて、管理会社が調査・対応を行います。
個人が水道局や水道業者に連絡をしてしまうと、対応がバラバラになってしまうので、集合住宅にお住まいで赤水が出てしまった時は、管理会社に連絡するようにしてください。
戸建てなら、水道局に連絡
戸建てにお住まいで赤水が発生してしまった場合、まずは水道局に問い合わせをしましょう。
赤水の発生が、埋まっている水道管によるものなのか、建物の内部に原因があるのかなど、調査・対応をしてもらえます。
水道局の調査の結果、建物内部に原因があると判明した場合は、水道業者などに個人で修理を依頼する必要があります。
色の付いた水は飲んでも大丈夫?
気付かずに赤水を飲んでしまっても、基本的に少量であればすぐに健康被害が出るような事はありません。
浄水器が取り付けられている蛇口であれば、ある程度のサビなどは取り除かれますが、赤錆などは決して体に良い成分ではありませんし、赤水の原因が工事などで混ざった土などの場合、有害物質が混入する可能性もゼロではありませんので、大量に摂取してしまうのはオススメできません。

まとめ
赤水が出てしまっても、すぐに人体に影響するような事はありませんが、水道管に発生した赤錆が原因の場合、家中で使用する水にサビが混入している可能性が高く、サビが混ざっている濃度が高い場合、洗濯物にもサビの色が付着してしまう事があるので、注意が必要です。
